支援者の想い

先日、当社の社員Ｍさんを通じてある支援物資をお預かりしました。幾つかの箱に文房具などがたくさん詰められていました。この物資、実は昨年の６月頃に一度被災地へ送られたそうです。
それがこちら（三重県桑名市）のある中学校に戻って来て、そのまま行き先が決まらずにずっと残されていたことを知った同校の卒業生Ｈさんが私共に託して戴いたものです。何故に戻って来ていたのか・・・。私もＨさんとまだ直接お話しさせて戴いておりませんので詳細は判りませんが、恐らく
被災地の学校か行政機関などに送られたものの、全員に行き渡らない・・つまり「不公平」になるからとの理由で一時保管され、物資募集打ち切りになったことに併せて送り返されて来た、らしいです。私自身も同じようにある被災地の教育委員会から同様の内容で受け取りを拒まれ、引き受けて下さる学校に辿り着くのに苦戦した思いがあります。そっくりそのまま送り返されたことを知った生徒さん、教職員の方達はどんな想いだったでしょう。６月頃と言えばまだ被災して３ヶ月です。我々が行く先々でもあらゆる物資が必要とされている時期でした。例え全員に行き渡らなくても共同で使うなり、少人数の所へ渡すなり活用出来たと思います。数が無ければ駄目だとか、新品で無ければ受け取らないという話は確かにあちらこちらで聞きました。それに嫌気がさして支援を止めたグループもありました。確かに一年以上経った今ならば新品も希望される気持ちは納得出来ます。新入学の子供さんをお持ちの親御さんなら尚更新しいもので揃えてあげたいのが偽らざる気持ちです。諸般の事情で受け取れなかったのは仕方が無いとしても、せめて送った側の気持ちだけでも汲んであげて欲しかった、というのが私の気持ちです。
今回、Ｈさんからはこの眠っていた物資と共に箱一杯の「ヒマワリの種」をお預け戴きました。
これはＨさんが沈んだみんなの気持ちを少しでも明るくしたいという想いから地域の方、知り合いの方へ依頼して昨年ヒマワリを植えてもらい、それから出来た種をメッセージカードと共に一袋ずつ詰められたものです。特に県立桑名北高校の野球部の皆さんがかなり頑張って種を集めて戴いたそうです。今年もまたヒマワリを植え、ずっと東北の応援を繋げていく、とお手紙に記されていました。
私共「あすなろ応援便」は、このような支援者様の想いを復興地へ必ず送り届けることが一番の使命であることを再度認識し、架け橋としての役目を果たしたいと思います。
皆さんの想いが東北の地で素晴らしい「花」を咲かせるお手伝い、これからも続けて参ります。