こんなことがあっていいのでしょうか?
先日第20弾から帰って参りました。総勢30名という大所帯に加え、現地で応援してくれた方を含めると50名近くのかつてない盛り上がりでした。
そんな記念すべき第20弾、これでもかというほど色々なトラブルにみまわれたんです。
楽しい活動報告は後日「報告書」にまとめさせて戴きますので、今回はトラブル話にお付き合い下さい。
出発は午後6時、あすなろにしては珍しく定刻の出発となりました。途中一人迎えるために刈谷SAで小休止。その時に信じられない言葉が・・・。「かき氷機、忘れた。」今回はメインの目的が「夏まつり」です。事前に「かき氷するからね」と保育園児にも伝えてあります。氷の手配もバッチリ、シロップもカップもスプーンも十分用意してあります。なのに肝心の機械が無い!今更引き返すことも出来ず、現地のNPOさんや支援を通じて知り合った方に手当たり次第SOSを発信。すると、神様はいらっしゃるようで、栃木のK社長(ブログ名はメタルさん)がブログ仲間の埼玉県の「モトジさん」に連絡して戴き、それをお借り出来ることになりました。問題は受け渡し。今回、帰省ラッシュを考慮して長野廻りのコースをとっていたため、埼玉は通りません。どうしようか悩んでいたらK社長が「自分が取りに行ってくるから、どこかのSAかPAで合流しましょう」
K社長とは昨年釜石大観音での配布会で初めてお会いし、その後1度だけ会った程度でたまにメールのやりとりがあった程度です。それにも関わらずここまでご尽力戴けるとは。本当にお顔を見た瞬間涙が出そうになりました。モトジさん、他の支援者様からもかき氷機と一緒に沢山の物資を併せてご提供戴き本当に熱い想いを持った皆さんと関わり合えたことは何よりでした。
その件が片付く前にマイクロバスから連絡が。「東名高速に入ってしまった。」出発前に
横浜近辺が絶対渋滞するから長野廻りで、と念を押したにも関わらず、すでに豊川ICまで行っています。交通情報ではすでに厚木あたりで30km以上の渋滞です。Uターンを指示し、先行のトラックに状況確認すると「更埴から通行止め」との事。ゲリラ豪雨のためでした。そのまま上越へ抜け、新潟廻りで岩手に向かうとのことですが、こちらはかき氷機を受け取るために栃木へ走らなければなりません。1区間一般道を走り、午前2時に無事受け取りました。次におこったのが最悪の車輌故障。23名が乗ったバスがエンジントラブルで東北道の上河内SAで立ち往生。時間は刻々と過ぎ、午前3時を回っています。後続車も心配ですが、保育園児の顔も浮かびます。走りながら連絡を取り合う事で心を鬼にしてバスを置き去りにしてとにかく一関ICを目指します。宮城・福島の県境でまたもや事故通行止めに遭遇しましたが先行していた大型車とも合流し、すぐに作戦会議。僅か4名で全ての設営をしなければならない旨を伝え、土砂降りの雨を突っ切って陸前高田へ。この時にバスが走行不能でレッカー移動、スタッフは急遽マイクロバスをチャーターして取り敢えず陸前高田へ来ることになりました。到着した我々を待ち構えていたのはお行儀よく廊下に座っていた園児たち。またまた奇跡的にここでは雨が降っていなかったんです。子供たちの痛い位の視線を感じながら大型車1台分の荷物を全て卸し、ステージの設営です。前日に予行演習した通り、なんとか一人で設営出来ました。
その間、残りの3名と駆け付けてくれた釜石の佐々木さん、三重から来たT君も加わり、トランポリンとウォーターバトルの準備です。既に設営開始から1時間が経過。子供たちも我慢の限界です。取り敢えずトランポリンを組み立て、子どもたちを招き入れます。これが予想外の人気。子供の歓声を聞きながら、水鉄砲を出したり準備に追われます。先生方が気を利かせてホースで水をかけたりして子どもたちの相手をしてくれているうち、もう躊躇しておれん、と本当は8名で行う予定の「戦隊モノ」を3名で始めることに。当初私はコスチュームを着る予定は無かったのですが、スタッフが来れない以上着ざるを得ません。(本当は着たかった?)
着用方法を知っている者もバスに乗っていますのでとにかく格好だけでもと着てはみたもののサイズが・・・。なんとかLサイズのスーツにLLサイズの身体を押し込み、パッツンパッツンのヒーロー誕生です。この格好で約30分、園児たちと走り回りましたが改めて子どもの元気と、自分の衰えを痛感した次第です。
ハプニング続きの幕開けでしたが、多くの方々の助けを借りて何とか午後の部、翌日の亘理町でのイベントは大盛況のうちに無事終了しました。今回の活動に対して全国(今回は沖縄からも物資を送って戴きました)の皆様のご協力、仕分け作業やイベント準備などに尽力戴いたボランティアの皆さん、そして現地へ同行してくれたスタッフや地元の皆さんのお力添えで、今回の夏まつりは大成功でした。また続編をブログに載せさせて戴きます。
本当に有難うございました。