四日市より愛をこめて

イベントのご案内

ＧＷもあっという間に過ぎました。今年は天候不順になり、特に関東から東北にかけては暴風雨の影響で高速道路が通行止めになったり、大雨で崖崩れや道路の陥没、一部の仮設住宅では床上浸水の被害に遭い、最終日には栃木・茨城で竜巻まで発生し、1,500棟にも及ぶ被害が出てしまいました。
被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。

そんな矢先にイベントのご案内も如何なものか、とは存じますが平素「あすなろ応援便」に多大なるご協力を戴いている四日市の萬古陶磁器振興協同組合連合会主催の「第５１回　四日市萬古まつり」が今週末の5月12日（土）・１３日（日）の両日四日市市陶栄町で開催されます。
あすなろ応援便には昨年から大量の土鍋や急須、皿、湯呑みなどをご提供戴き、どこの配布会場でもあっという間に無くなる人気でした。毎年開催されるこの祭りには全国から沢山の萬古焼ファンが訪れ、毎年趣向を凝らしたイベントや露店などで盛り上がります。
今年はあすなろメンバーの水谷さん・岩田さんのご尽力もあり昨年来の「絆皿プロジェクト」に加え、東日本大震災復興支援「愛をつなぐ“絆皿”プロジェクト」のブースを設営して戴き、そこにあすなろ応援便の写真展示と支援物資の回収コーナーを設けて戴くそうです。我々も何らかのお手伝いをさせて戴く所存ですが、近隣の方は是非ご来場下さい。あの「ポッター君」も会場内で見られるかも。詳細に就きましては「四日市萬古まつり」で検索してみて下さい。

度重なる奇跡！

第１７弾の活動、お蔭さまで無事帰って参りました。今回は釜石で本隊と別れてからもう１日別行動をした関係で今日のご報告となりました。
今回はいつも釜石地区での活動にお手伝い戴いている佐々木さんの実家がある佐須地区へ伺いましたが、この佐須の港で偶然にも進水式、それも地元の方でも滅多に見られない２隻同時のお披露目があり、大音量で音楽を流しながら福来旗をはためかせて港へ入って来る所から神事、餅撒きまで一連の儀式を生で見ることが出来ました。お披露目が終わってから構内を２隻が３周回って沖へ全速力で出て行く様子には言葉も出ない程の感動と興奮を覚えました。やはり船は海の上じゃなきゃ。こうして少しずつでも漁船が復活し、船主さんも、その家族も、そしてその港にも笑顔と活気が戻って来ることは本当にうれしいものです。これからもそんな光景に立ち会えることが楽しみです。

満開の桜（陸前高田市にて）

長部小学校の花壇

構内を疾走する２隻の漁船

第17弾出発です。

4月もあっという間に過ぎ去ろうとしています。いよいよＧＷに突入です。昨年は被災した実家・故郷に向かう方で東北道は大渋滞でした。一年経ち、今年はどうなんでしょう？実家に帰る人、ボランティアに向かう人、観光に向かう人。それぞれ目的は違っても心の中には共通の想いが去来するような気がします。先週に続き、あすなろ応援便も2週続けての東北入りです。今回は大型車1台・4ｔ車1台、マイクロバス1台で総勢13名の布陣で向かいます。今回は大渋滞を予測し、敢えて出発時間を遅らせました。トラックは先行で出発しますが、マイクロバスは午後10時出発。計算上では東京を午前３時～4時に通過すれば昼には陸前高田市へ辿り着けると思います。午後に長部ともう一ヶ所の仮設住宅で配布を行い、その後2ヶ所に立ち寄ったあといつもの尾崎岬へ。翌29日は朝釜石市の佐須へ入ります。ここは皆さんご存じの「佐々木さん」の実家がある所で、昨年来どうしても訪問したい場所でした。あの「豊海丸」も見れるかな？僅か２７世帯が暮らしてみえるそうです。午後に伺う尾崎白浜地区も200名余りの集落だそうですが、周辺に店舗が無く、買い物にも困られている地域だと伺いました。少し前から書いていた通り、物資だけでなく仕事に繋がる応援に移行していくことを考えていましたが、今回現地のＮＰＯ法人さんからの依頼でワカメを加工場などに運ぶ2ｔ車を探して欲しいとの要請を戴き、その翌日には仲間の社長さんから申し出を戴きました。三重で仕事があれば、という話もあり、何ヶ所か知人などに投げ掛けたところ受入れ先の会社があり、市営住宅にもアテが出来ました。（一年間家賃無料だそうです。）徐々にそのような話があり、それに少しずつでもお応え出来るのは何より嬉しく、またそのような協力者が居てくれることに感謝しています。
佐々木さんのブログタイトルではありませんが、「いつまでも被災地」じゃないんです。復興地、そして「福幸地」になる日が来ることを信じているからこそ、全国から支援物資が届き、協力してくれる仲間が集まり、大きな輪になりました。復旧工事が始まっても予算が足りずに工事が中断されたり、未だに事業再開の目途が立たない企業もあります。浸水地域では立ち退きを宣告された地域もあります。確かに少しずつ動き出してはいますがまだまだ光が見えないという危機感・絶望感に悩む方がいらっしゃるのも現実であるということを胸に、地道な活動を続けて参ります。
第16弾、17弾に際して沢山の物資をご提供戴きました。まだ全ての方に御礼の電話をさせて戴いてないかも知れませんが、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

１６弾、無事完了しました。

お蔭様で第１６弾、昨日無事に完了して参りました。この地方（三重）では既に２週間前に散ってしまった桜も、丁度仙台辺りで満開となっており、週末には釜石が満開になるようです。今年は昨年の今頃に較べ至る所で様々な花を見かけます。水仙・梅・菜の花・桜・木瓜・桃と同時に楽しめ、町内で作られた花壇にはチューリップやパンジーなどが咲き誇っています。これだけでも自然の強さ、少しずつ元の生活に戻りつつあることを感じました。亘理では昨年お届けした植木と樅の木が塩害の土地に負けず、しっかり根付いていました。神棚を納めた建屋もリフォームされ、見違えるような立派なものに生まれ変わっています。これを見ただけでも嬉しさが込み上げてきます。今回は駆け足で「配達」の行程でしたが行く先々で歓迎して戴き、何時になく満足感がありました。各地で重機が稼働し、復興の槌音も響いています。それでも、まだまだ時間はかかります。本当の笑顔が戻るまではもう少しかかることでしょう。それでも仕事に必要な物資の依頼、新たな生活に必要な物資の依頼が増えてきたことは喜ばしい限りです。これまでにご縁を戴いた皆さんが一日も早く「普通の生活」に戻れるよう、ささやかながら応援して行きたいという気持ちを新たにしました。

第１６便の出発に向けて

１４日の土曜日、１５日の日曜日とまとまった物資の引取りに伺って来ました。
１４日は亀山市の社会福祉協議会さんが集めて戴いたもの、１５日は伊賀市のＨさんから厨房用品を
たくさんお預かりしました。Ｈさんは永年調理師として店を構えていらっしゃったそうですが、数年前にリタイアされたそうです。先般、某ＴＶ番組で岩手県の大槌復興食堂を見て、自分が愛用してきた調理道具などを是非とも使って貰いたい、と直接電話されて話がまとまったそうです。私共も何度かお世話になった復興食堂のＩさんからその話を伺い、伊賀から大槌への輸送のお手伝いをさせて戴くことになったものです。お預かりした鍋などは隅々まで手入れされ、「職人さん」の道具だと素人の私も感じる物でした。恐らくＨさんも愛用した道具を手放すのは複雑な想いがあったかもしれませんが、復興地で頑張っている人たちの役に立てれば、という想いから今回の話になったのだと思います。応援便で皆さんのお手伝いを始めてから人と人の縁、不思議な繋がりというものを身に沁みて感じます。初めて会った人と２度、３度と接し、そこから又新たな紹介があり、この一年余りで培った「人脈」のお蔭でどこで何を必要とされているのか、三重に居ながらにして情報を得られますし、こちらから「こんな物資がありますよ」と情報提供も出来ます。この「マッチング」作業もなるべく人脈を活用して必要な物を必要な方にお届けするよう地道に尽力しております。
先のブログに書いた文房具なども、送られた当時はなかなか受け入れ先が決まらなかったのは事実だったようですが、これは行政が悪いとか学校側が悪いということでは無く、時期的にも「縁」が無かったんじゃないかな、と思います。私自身も直接いくつかの教育委員会から受け取れない旨の返事を戴いた時には腹立たしい思いもしましたが、今思えばどこもかしこも一番大変な時期でもあり、手が回らなかったことも責められません。結果的に喜んで貰える方に受け取って戴けましたが、これも縁だと思っています。今回改めてお届けしますが、これまた縁あって受け入れ先も決まっています。
社是にも掲げている「一期一会」を実感している今日この頃です。
先週末も何人かのボランティアさんに仕分けを手伝って戴きました。今週・来週とまたかなりの物資が届きます。みんなで丁寧に仕分けた物資を一人でも多くの方が喜んで戴けることを信じて頑張っていきます。第１６便は２日間で７ヶ所を回る予定で、その内物資配布は１ヶ所のみ予定しております。続く第１７弾は３～４ヶ所の物資配布を計画しておりますので、引き続き皆様のご協力をお願い申し上げます。